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non-brand(chinese) D102mm FL1000mm

achromat refractor

 

 



I bought this telescope in 2001. It is a nonbrand chinese telescope.

The lens is achromat, but excellent. Cassini division of Saturn can be clearly seen.

 

2001年に国際光器(京都市)にて新品を購入(2万円強)。「マゼラン102M」という名称で販売されていましたが、メーカー名は非公開です。 口径は102mm、焦点距離は1000mm。アクロマートで色収差は目立つものの、良く見えます。土星のカシ二溝を明瞭に視認できます。 鏡筒外径は、実測で100mm。コストダウンのためか細めです。 対物レンズキャップの太陽観測用絞り穴は、直径53mm。切り良く55mmが良いと思うのですが・・・

 


対物レンズの前面です。細長い円柱形のゴムを巻いたものを使って、レンズを緩衝しつつ固定しています。安価な望遠鏡でありながら、レンズへの圧迫による歪み を防ぐ配慮がされています。しかし、写真のように切れ目ができています。2枚のレンズの間には細かいホコリが少し入り込んできています。何年も使用しているうちに、この切れ目から入り込んだものでしょう。




コーティングは4面全面へ施されています。


 

黒色だった接眼部ですが、5年ほどで塗装が薄くなり地金が出てきました。擦ったわけでも、直射日光下で保管していたわけでもないのに情けない。太いドロチューブで2インチの接眼レンズも使用できる点は、ありがたいところです。


銀色のラッカースプレーと黒色エナメル塗料で塗装しました。

 

 

 

ハードオフでジャンクの58mmスカイライトフィルターを買い、ガラスを外して金属リングのみを、対物レンズキャップの内側に接着。 接眼部先端の金属パーツには、新品の43-46mmステップアップリングを接着。もちろん、後で再び黒色塗装。 もちろん、フィルター装着のため。

 

 

室内で照明の方向へ鏡筒を向けて迷光処理を確認すると、こんな具合です。小さな穴があるのか?バッフルから光が漏れている部分があります。また、写真から は分かりにくいのですが、鏡筒内側の先端付近(対物レンズ付近)では反射が目立ちます。バッフルを追加するか太い鏡筒を採用すべきです。しかし、総合的に は良い迷光処理だと思います。

 

 


Panasonic製G2にて、月を直焦点撮影。テレコンやフィルターは無し。

 

金星の太陽面通過  transit of Vevus across the sun

Panasonic製G2

フィルター4枚(ケンコーG533+ケンコーND400+ケンコーC8+マルミSO56)。
撮影地:滋賀県草津市

 

2018年、2枚の対物レンズのすき間の細かいホコリが増えてきたのに加え、曇りも出てきました。そこで、対物セルからレンズを取り出して清掃しました。2枚を分離している金属製のスペーサーは凹レンズに接着されており動くことが無く、クリーナーで拭きやすかったです。

 

(最後)知人へ譲りました。


(まとめ) 細かい不満もありますが、安価ながら良く見える鏡筒でした。