Vixen製 R150S
D150mm FL750mm newtonian reflectorm
This Newtonian telescope offers sharp images.
The only fault is the slide focuser. The size of 36.4mm is small.
口径150mm、焦点距離750mm。天文ガイド2003年7月号にテストレポート記事があります。
2006年にアイベル(三重県津市)にて中古品を購入。
すでに持っていたGP赤道儀で使い始めました。
鏡筒の銘盤から、1984~1985年に生産されたことが判ります。
スーパーポラリス赤道儀は1984年に登場し、また、ビクセンが東京都から埼玉県へ移転したのが1985年だからです。
ネジが錆だらけ等かなり劣化が進んでいたためか、鏡筒バンド付きで1万円弱でした。鏡面の状態は良好でした。前のオーナーが交換または再メッキをした可能性もあります。あるいは、特にビクセンの鏡が耐久性に優れていたのかもしれません。ネジのうち、錆びだらけの物は交換しました。
Panasonic製G5を装着した状態。
スライド式接眼部は、天頂付近へ鏡筒を向けたとき、カメラの重量で下方へズレようとするため、ピントを合わせにくいという欠点があります。
しかし、このような軽量カメラでは、あまり問題はありません。
スライド式接眼部という形式は、無理なく筒外焦点距離を短くできるので、斜鏡が大きくなりすぎるのを防止できるという特長があります。
この拘りがありながら、36.4mmというネジ径を採用したメーカーの方針は疑問です。もっと大きな径を採用すべきでしょう。
もっとも、すでに生産終了ですが。
ファインダーは、倍率6倍口径30mm。この口径では、星雲・星団の導入には力不足です。せめて、35mmにしていただきたい。
しかし、総じて見ると、優秀です。短焦点でありながら、木星の縞模様はクッキリ見えます。月面の撮影にも、かなり使えます。
ただの穴ですが、魔法の穴になることがあります。
太陽観測用の絞り穴を使い、斜鏡による回折光が発生しないようにすると、特定の対象への能力が飛躍的に向上します。シリウスの伴星をうまく撮影できます。
直径120mm穴の筒先絞りを自作しました。これは、コマ収差を減らすことが目的です。
この電柱とベガを対象として、直径12cm絞り穴の効果を見ました。対象を写野中央部にとらえてピントを合わせて撮影し、その後、ピントを固定したまま写野の斜め端まで対象を移して撮影。
SONY NEX-F3 ISO200 1/160秒 ビクセン製バローレンズ
ビクセン製のGP赤道儀は気に入っていますが、さすがに誤差が出やすい天の赤道付近での長時間露出には厳しい点があります。感度を高くして、絞り穴を使用せず、露出を10秒におさえました。
天の北極に近いためガイド誤差が現れにくいM81とM82を狙いました。
iso1600にて13秒で4枚、iso800にて15秒で3枚、合計7枚を合成。
このあたりが、GP赤道儀の限界か?